ハリオの公式ページでは、ドリッパーとガラスのサーバーにペーパー40枚が付いた「V60コーヒーサーバー02セット」が2,200円(メーカー希望小売価格・税込)です。
これに市販のコーヒー粉と、家にあるやかんや計量スプーンを組み合わせれば、ハンドドリップはこのセットだけで始められます。
ケトルやスケール、ミルは、淹れ方を整えたくなった順に足していく道具です。
3つの質問で、そろえ方を決める
まずは、ふだんの飲み方を3つの質問に当てはめます。
| 1回に淹れる量は? | 手で注いで淹れたい? | 豆から挽きたい? | 合う構成 |
|---|---|---|---|
| 1〜2杯 | はい | いいえ(粉で買う) | A まず1杯から → 慣れたら B |
| 1〜2杯 | はい | はい | C 豆から挽く |
| 3杯以上 | はい | どちらでも | B(ケトルは実用容量800mLなど大きめに)、豆からなら C |
| 3杯以上 | いいえ(機械に任せたい) | いいえ | D コーヒーメーカー(粉から) |
| 3杯以上 | いいえ(機械に任せたい) | はい | D 全自動(ミル付き) |
| 1〜2杯 | いいえ(機械に任せたい) | どちらでも | D(1杯ずつ淹れるカプセル式も候補) |
迷ったら「手で注ぐかどうか」を先に決めると、残りの2つは後から変えられます。
構成ごとの道具と予算の目安
| 構成 | そろえる道具 | 予算の目安(例) |
|---|---|---|
| A まず1杯から | ドリッパー・サーバー・ペーパーのセット | 2,200円 |
| B 注ぎ方まで整える | Aに、細口ケトル(実用容量500mL)とドリップスケールを追加 | 14,080円 |
| C 豆から挽く | Bに、手挽きミルを追加 | 17,380〜23,210円 |
| D 機械に任せる | 粉から淹れるコーヒーメーカー、または全自動 | 22,000円(粉から淹れる機種の例)、全自動はパナソニック NC-A58のようにオープン価格の機種もある |
予算は、ハリオ・ポーレックスの公式ページの税込価格を足し上げたもので、Aはハリオ V60コーヒーサーバー02セット、Bはそれにハリオ V60ドリップケトル・ヴォーノ(4,180円)とV60ドリップスケール(7,700円)を足した額です。
Cの幅は、手挽きミルをハリオ コーヒーミル・セラミックスリム(3,300円)にした場合と、ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ(9,130円)にした場合の差で、Dの22,000円はハリオ V60珈琲王2 コーヒーメーカーの価格です。
3杯以上を淹れるためにケトルを実用容量800mLのヴォーノ(4,730円)にすると、Bは14,630円、Cは17,930〜23,760円になります。
A:セットの中身で、1〜4杯まで淹れられる
V60コーヒーサーバー02セットのドリッパーは1〜4杯用で、サーバーの実用容量は700mLです。

ハリオによると、サーバーはフタをしたまま電子レンジにかけられます。
付いてくるペーパーは40枚なので、1日1回淹れるなら40日分、1日2回なら20日分が目安です。
同じハリオの製品をばらで買うと、AS樹脂のドリッパー02(660円)、V60コーヒーサーバー700(1,320円)、ペーパー02の40枚入り(231円)で2,211円になり、セットとほぼ同じ金額です。
ドリッパーの素材や色を選びたいならばら、迷わず始めたいならセット、という分け方ができます。
B:ケトルは500mL、スケールはタイマー付き
全日本コーヒー協会のレシピでは1杯に湯を160mL使うので、2杯なら320mLです。
ペーパーやサーバーを温める湯を足しても、2杯までなら実用容量500mLのケトルで足ります。

V60ドリップスケールは2〜2000gを量れて、タイマーで蒸らしと抽出の時間も同時に見られます。
C:手挽きミルは、1回に挽ける量を杯数と比べる
ハリオのセラミックスリムは1回に24g、ポーレックスのコーヒーミル・Ⅱは約30gを挽けます。
1杯12gで数えると、どちらも2杯分は1回で挽ける量です。

3杯以上を毎回挽くなら、手挽きでは2回に分ける手間がかかるので、電動ミルや全自動も比べる候補に入ります。
D:機械は「杯数」と「豆か粉か」で分かれる
ハリオのV60珈琲王2は2〜5杯を淹れられて、30分間の保温機能が付いています。
豆から淹れたいなら、パナソニックのNC-A58のようにミル付きの全自動(4カップ・545ml)が候補です。
1回に1〜2杯ずつなら、専用カプセルを1個ずつ使うカプセル式も選択肢に入りますが、1杯ごとにカプセル代がかかる点は豆や粉と比べておきます。
毎月かかる消耗品の見積もり
道具をそろえたあとにかかり続けるのは、豆(粉)とペーパーです。
1日2杯を1回でまとめて淹れる場合で、計算してみます。
| 消耗品 | 1か月(30日)の量 | 計算のしかた | 金額の例 |
|---|---|---|---|
| ペーパー | 30枚 | 1日1枚×30日 | 約122円(ハリオ V60ペーパー02、100枚407円の場合) |
| 豆・粉 | 720g | 1杯12g×2杯×30日 | 約4,320円(200gで1,200円の豆の場合) |
豆の値段は店や銘柄で大きく変わるので、手元の豆の「100gあたりの価格」に7.2を掛けると、1か月分の見当がつきます。
720gは300gの袋なら2袋と少しなので、袋の大きさと開封後の飲み切りやすさも一緒に考えておきます。

注がずに淹れる道具から始める手もある
注ぐのが面倒に感じるなら、ハンドドリップではなくフレンチプレスから始める方法もあります。
ハリオのカフェプレス・Uは、2杯用(実用容量300mL)が3,300円で、粉と湯を入れて待ち、金網のフィルターを押し下げるだけで淹れられます。
フレンチプレスは粗挽きの粉を使う器具(ボダムの取扱説明書)なので、市販の粉を買うときは挽き方の表示を確かめるか、店で粗挽きにしてもらいます。
ペーパーがいらない代わりに、使うたびに金網を洗う手入れがあり、粉の量と待ち時間はフレンチプレスの使い方で手順を追えます。

家にあるもので代わりになる道具

買う順番は、味のぶれが大きいところから
ドリッパーと同じ番号のペーパーを用意します。
サーバー付きのセットなら、ここで3つがそろいます。
粉と湯を重さで量れるようになり、粉と湯の量が毎回そろうので、濃い・薄いのぶれを抑えやすい道具です。
湯を少しずつ注げるようになり、注ぐ速さで味を変えるドリッパーで違いが出ます。
豆で買えるようになり、全日本コーヒー協会のいう淹れる直前に必要な分だけ挽く淹れ方ができます。
毎朝3杯以上を淹れるようになったら、コーヒーメーカーや全自動を候補にします。
スケールより先にミルを買うと、挽き目と量の両方が動いて、味が変わった原因が分かりにくくなりがちです。
量をそろえてから挽き目を動かすほうが、1つずつ確かめられます。
道具ごとの選び方を詳しく知りたいとき
| 道具 | 記事 | 分かること |
|---|---|---|
| コーヒーメーカー | コーヒーメーカーの種類と選び方 | ドリップ式・全自動・カプセル式の違い、保温と容量の見方 |
| ミル | コーヒーミルの選び方 | プロペラ式とコニカル式・フラット式の違い、挽き目の目安 |
| ドリッパー | ドリッパーの種類と違い | 円すい形・台形・ウェーブ・クレバーの違い、ペーパーのサイズ |
| ケトル・スケール | ハンドドリップ用ケトルとスケールの選び方 | 細口の理由、実用容量と満水容量、IH対応、スケールの量れる範囲 |
| 淹れ方の手順 | ハンドドリップのやり方 | 粉の量・湯温・蒸らしの手順 |
| 豆か粉か | コーヒー豆の買い方 | 豆と粉の選び分け、1回に買う量の決め方 |
コーヒーメーカー・ミル・ドリッパー・ケトルとスケールの4つは、同じカテゴリ「器具とミル」の記事です。
そろったかどうかのチェックリスト
- ふだん1回に淹れる杯数の見当がついている
- ドリッパーと同じ番号のペーパーが手元にある
- 1杯に使う粉を何gにするか、だいたい決めてある
- 湯を沸かす道具と注ぐ道具が決まっている(同じでもよい)
- 豆で買うか、粉で買うかを決めてある(豆ならミルがある)
- 淹れたあとに洗う場所と、乾かしておく場所がある
上の5つが当てはまれば、毎日淹れる道具はそろっています。
6つ目は、毎日続けやすいかどうかに関わる項目です。
買い足しは、不満が出た場所から
道具は、淹れていて引っかかったところから1つずつ足すと、むだな買い物が減ります。
毎回濃さが変わるならスケール、注ぐ湯が太すぎて落ち着かないなら細口ケトル、香りが物足りないなら豆で買ってミル、と不満と道具を1対1で結びつけるのがコツです。
家族が増えて杯数が多くなったときが、コーヒーメーカーを考える時期です。











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